インフルエンザになりました。もう治ったんで問題ないのですが、これを機にイギリスの医療事情をお話しようかなと。いやーキツかった!
∗途中途中謎に思うことが多々あると思うのですが、最後に解説しますので読みはじめたら是非最後までお読みください!
体調不良は一切感じず眠りに就いた月曜日、夜中に異様な悪寒と息苦しさに突然目が覚め、そのままトイレで嘔吐。
そのときはまだ頭が働いてて、体冷やしすぎたのかな?とノンカフェインの熱い紅茶を一杯飲んでまた寝たのですが、その後も腹痛と悪寒に30分置きに目が覚める始末。
朝食も一切摂れず、火曜日は3コマあるのにキツいなあと思いながら何とか授業に出席すると、意識が朦朧としはじめました。
昼までに2コマ、夜から1コマの日程だったので午前中の授業が終わり次第即帰寮、購買でオレンジジュースとレッドブル買って、オレンジジュースだけ何とか流し込んで即仮眠。夜の授業は何とかレッドブルで凌ぎました。
一番キツかったこの日は、立ち上がるのもベッドで寝返りを打つのも本当に辛かったです。
諸々の課題は全て早めに片付けておいたので無事提出できまして、いやー俺結構やればできる男だなと思いました(笑)小学校から高校まで宿題なんて期日前に終わらせたことなかったのに、人って変わるもんですね。(いつまで続くかわかんないけど)
授業休めばいいじゃんと思う方もいると思うのですが、僕のマイルールで授業には100%出席するっていうのがあったんで、水曜も木曜日も良くなりつつもまだ本調子ではないなか、何とか全部出席しました。
あ、ひたすら水と紅茶飲んで寝てたら、金曜日には治りました。元気!
これが今回の顛末で、ここからが本題。何から書きましょうか。
イギリスにはNHS( National Health Service)という、第二次世界大戦後、労働党のクレメント・アトリー首相が「ゆりかごから墓場まで」のスローガンの基作り上げた医療制度がありまして、イギリス在住の税金を払っているものなら全員無料で診察が受けられます。もちろん僕も。
ただこれ、実際は破綻してまして。まず電話で予約を取らなきゃならないんですが、予約の取れる日程は1週間〜1ヶ月後でなんですよ。
いや待て待て待てと、もうその頃には治ってるか死んでるでしょって話ですよね。なので、実際にはみんな頼りにしておらず、私営の病院に行ってます。
これが基本的な医療制度で、次に風邪の対処法、文化的な違いがあります。
まず、風邪やインフルエンザでも、イギリス人は病院に行かないらしいです。
学校の留学生サポートの方に「99%インフルなので病院行きたいです」って言ったら「それ病院行く系のものじゃないよ、行くのは怪我とか、あとは緊急事態系のやつ」と訳わからないこと言われました。
なので、イギリス、インフルエンザ出席停止にならないんですよ。そもそもみんな予防接種も打たないらしいです、打つのは医療関係者とか子供やお年寄りだけ。
ちなみにマスクもどこにも売ってないし、つける文化もないです。
なので、僕が周りの人のことを考えず、出席停止を無視し、マスクも付けずに授業に出たわけではないことをここに断っておきます。出席停止も出ていなければ、マスクも売ってないだけです。文化の違い。
この国で信じられていること「たくさん水を飲み、熱いシャワーを浴びて、しっかり睡眠をとれば、風邪は治る」
みなさんどう思いますか?遅れてる?クレイジー?
僕も最初まじかよって思ったんですけど、確かに3日でほぼ完治したんですよね。
食欲はなかったんで点滴とか打ってもらえれば助かったのですが、結局余裕で治ったので、日本人は病院とか薬に頼りすぎてるのかも、とか思ったりしました。
当たり前だけど、日本にもイギリスにも素晴らしいところと同じ数だけ、おかしなところ、改善しなきゃいけないところはある。両者のいいとこ取りなんてできないわけです。
全てにおいてこれが僕の基本スタンスで、無駄に海外を美化せず、日本を卑下せず、どっちの良いところも悪いところも両者に紹介できたらなと思っております。
たまにヨーロッパを必要以上に美化する人いるんですよね。日本も全て西洋諸国の真似をしろと言わんばかりに。
アバタをエクボのままにしておきたかったら、旅を続ければいい。
しかし、信者であることを止め、それほど美しくもない姿を目にして、初めて相対化できるのだと思います。
そしてありのままを両者に伝えることが、日本への恩返し、滞在を許可してくれたイギリスへの感謝になるのかなと、漠然と思っています。
というわけで楽しく頑張ります!今回のブログは写真ないので、土曜日に行った大聖堂の写真を載せました!この話は来週書きます!ではまた!